第一世代抗ヒスタミン薬について

・ポララミン、ペリアクチンなどの抗ヒスタミン薬は風邪症状を悪化させる可能性があります!

・第一世代抗ヒスタミン薬(ぺリアクチン、ポララミン)は痙攣を誘発しやすいお薬ですので、お子さんには使用しないようにしましょう!

・抗ヒスタミン薬は脳に作用し、こどもにおいては、痙攣を引き起こす可能性があるお薬です。

・抗ヒスタミン薬は気道の粘液分泌を低下させ、呼吸の症状を悪化させる可能性があります。

・諸外国では、風邪などにおける鼻水に対し、鼻水止めは危険性の方が上回るためほとんど使用されていません。

・当院でも、抗ヒスタミン薬は副作用の危険性が高いため鼻水止めとしては使用しません。

 

鼻水止めは危険な薬!?

 今回は保護者の皆さんに、風邪やウイルス性の感染疾患で鼻水が出ている時に鼻水を止める効果のあるぺリアクチンやポララミンをはじめとした抗ヒスタミン薬の危険性についてご説明します。

 

 風邪症状に抗ヒスタミン薬(ポララミン、ぺリアクチンなど)は飲ませないようにしよう! ポララミンやぺリアクチンと言った抗ヒスタミン薬は、風邪の症状の一つである鼻づまりや鼻水と言った症状を軽くする目的で、日本においてよく使用されてきました。しかし、これらのお薬は気道の粘液分泌を抑え込んでしまい、痰が硬くなり、うまく痰を外へ出せなくなってしまいます。

 その結果、出しにくくなった痰をどうにか出そうとして咳込みが強くなったり、外に出せない痰が肺に詰まり、空気の交換がうまくできなくなってしまうこともあるのです。風邪の経過から見る、抗ヒスタミン薬は、あまり効果はなく、症状を悪化させてしまう可能性があるお薬なのです。抗ヒスタミン薬(ポララミン、ぺリアクチンなど)の内服は痙攣を誘発する可能性があります。

 

 さらに最近の研究で、このような抗ヒスタミン薬は脳に影響を与えることも分かってきました。眠気や集中力、判断力、作業効率低下などの鎮静作用が強く日常生活に大きな影響を与えてしまいます。また、これらのお薬は、脳の中の痙攣を防ぐ神経の作用を弱くしてしまい、痙攣しやすい状態に変化させてしまう作用があるのです。とくにこどもは、神経系が発達段階のため、熱などの影響で痙攣しやすく、さらにこの薬で痙攣を誘発してしまうこともあるわけです。

 ポララミン、ぺリアクチンなどの第一世代の抗ヒスタミン薬は実は危険性が高いお薬なのです。 当院でもポララミンやぺリアクチンなどの第一世代の抗ヒスタミン薬を処方していた時期もありましたが、さまざまな研究結果や海外の治療指針などを参考に、こどもへのポララミン、ぺリアクチンの処方は、痙攣を誘発したり、症状を悪化させたりする危険性があることが分かってきているため、処方を中止することにいたしました。

 抗ヒスタミン薬の使用の適応、薬剤の選択は慎重に行う必要があることを保護者の皆さんへもお伝えしておきます。