はじめに

 日本における医療の問題点の一つに、患者さんと医療を提供する側の「情報の格差」であると考えております。その原因としては、医療を提供する側が、うまく患者さんに説明ができない、専門的すぎて説明を省略してしまう、時間がなくて説明ができないなどといったことが挙げられます。また、インターネット上には、様々な情報が氾濫し、どれが正しい情報かわからないまま、患者さんが間違った情報を取得している場合もあります。私たちは、その情報を地域の健康を支える医療機関として、責任を持ってみなさんにお届けしたいと考えております。医療情報をできるだけ多く、そしてわかりやすく、患者さんとそのご家族に伝えたい、そして本当にその治療が患者さんにとって良いものかということを、医学的、そして患者さんがおかれた家庭環境などの社会的背景を考慮し、医療を提供する側と患者さんが一緒になって考えていける環境を整えたいと強く願っています。医療を提供する側と受ける側ができるだけ近づくことで、よりよい医療が生まれると考えているのです。

 

 このFAQには、いままでの病院やクリニックではそこまで説明してくれなかったこと、日頃の診療で患者さんやその家族の方から多く質問を頂く内容、病気や健康に関する素朴な疑問などがたくさん書かれています。ここに書かせていただいたことだけでは足りないくらい、まだまだお伝えしていかなければいけないことはたくさんありますが、このFAQが医療と患者さんが近づく、足がかりになればと思っています。みなさんにはもっともっと、医療のことをいろいろと知ってもらい、健康や体のことに興味を持ってもらいたいとスタッフ全員が願っております。まず、皆さんにはこのを時間があるときに少しでも目を通していただければ幸いです。お子さんが風邪をひいて熱を出したり、胃腸炎で嘔吐したり、ちょっとあわててしまう状況があった時に必ず役に立つはずです。そして、このFAQの内容が少しでも頭の中にあれば、医師や看護師との会話もより充実したものとなるはずです。

 

 このFAQには、私たちの子どもたちと保護者の方々をサポートしたいという熱い思いが詰まっています。少しでも皆さんにそれが伝わり、よりよい生活そして子育てのサポートができればと思っております。

 

 

医療法人社団ナイズ 白岡亮平