おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の予防接種を受ける時期や回数、キャップスクリニックで接種いただく場合の費用などについてご説明しています。

もくじ

 

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは?

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスに感染することで発症する疾患です。咳やくしゃみなどによる飛沫感染によって感染します。3~6歳のお子さんが発症しやすく、2~3週間の潜伏期間があります。主な症状は、発熱や筋肉痛、全身の気怠さ、そして何より特徴的なのは耳の下からほっぺた周辺が腫れ上がる症状(耳下線の腫れ)です。

おたふくかぜウイルスは感染力が強く、毎年平均60万人がかかっています。合併症も多く、無菌症髄膜炎(約50人に1人)、ムンプス難聴、脳炎、精巣炎などがあります。集団生活で感染することが多いため、予防接種で予防していきましょう。

■感染経路と集団感染

主に飛沫感染(咳や鼻水に含まれるウイルスを吸い込むことによる感染)、 接触感染(ウイルスが付着した手で鼻、口などを触ることによる感染)で感染します。 学校、保育施設や幼稚園などで、集団感染が起こりやすくなります。 耳下腺(耳の下、頬の後ろ、あごの下など)のはれが出た後、5日経過し、かつ全身状態が良好になるまでは、原則、出席停止です。

■治療

特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。予防接種でしっかり予防していきましょう。

【参考】流行性耳下腺炎 Mumps 東京都健康安全研究センター

    流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)国立感染症研究所

■合併症

おたふくかぜを発症した場合、以下の合併症を引き起こす可能性があります。

  • 無菌症髄膜炎

  • 脳炎

  • ムンプス難聴

  • 精巣炎

  • 卵巣炎

  • ​膵炎

ご家庭でのケア方法

 

熱のある時には安静にしてこまめに水分を補給しましょう。また、口を開けると痛がるときには、やわらかいものや本人が食べやすいものを与えましょう(お粥、スープ、ゼリー、プリン等)。

熱や疼痛で苦しい時には患部を冷やしたり、解熱・鎮痛剤を使用することで症状が和らぎます。

有効な予防方法は予防接種で、現在、任意予防接種として1歳以上で接種することをお勧めしています。

登園・登校可能の基準

 

耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫れが確認できた後、5日間を過ぎ、かつ、全身状態がよくなるまでです。

 

おたふくかぜ予防接種はいつ受ける?

おたふくかぜワクチンは定期接種ではなく自費で受けていただく任意接種です。そのため、接種忘れが多い予防接種の1つでもあります(ちなみに、世界の多くの国では定期接種です)。

■標準スケジュール

接種時期(合計2回)

  • 1回目:1歳(1歳になったら早めに接種しましょう)

  • 2回目:小学校就学前(年長さんに当たる年齢)

※標準スケジュール以外でも罹患していない方は2回接種を推奨しています。

おたふくかぜ予防接種は「1歳」と「小学校入学前」に2回接種をお勧めします。また、大学生での流行もあるため、上記の通りに接種できていない場合もトータル2回の接種をお薦めします。

おたふくかぜ予防接種の費用はいくら?

 

​費用については予防接種の価格ページをご覧ください。

※お住まいの地域の自治体によって助成などを受けられる場合があります。詳細は自治体のホームページや通知物などをご確認ください。

おたふくかぜ予防接種のよくある質問

 

Q

​接種後に気をつけたほうがいいことはありますか?

予防接種をされた直後は、万が一のために院内に滞在していただくか、すぐにクリニックにかかれる場所でお過ごしいただくことをお願いしております。

​また、ご自宅に戻られたあとも、接種による副反応がないか様子をみてください。

Q

どんな副反応がありますか?

まれに、接種して2~3週間後に熱が出たり、耳下腺(耳の下、頬の後ろ、あごの下など)がはれたりすることがありますが、自然に治ります。4万接種あたりに1人の割合で、無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)になることがあります。接種後、16日前後で、発熱や嘔吐、不機嫌が続いたら受診してください。ただし、おたふくかぜで脳炎にかかった場合と比較して、発生頻度は低く、症状も軽いです。

【参考】-おたふくかぜワクチン- NPO法人VPD

Q

接種当日の​持ち物を教えてください

​母子手帳、健康保険証、予診票をご用意いただくとご案内がスムーズになります。

Q

おたふくかぜ予防接種と一緒に受けられるワクチンは?

​おたふくかぜ予防接種とともに、1歳になったら受けられるMR(麻疹風疹)予防接種、水痘ワクチンを一緒に受けていただくことをおすすめします。

Q

おたふくかぜに罹ったことがあるんですが、ワクチンを打った方が良いですか?

罹ったことがあれば接種する必要はありません。

Q

おたふくかぜ予防接種と一緒に受けられるワクチンは?

おたふくかぜ予防接種を受ける際に、以下のワクチンも同時に接種できます。

1歳のとき:MRワクチン(1回目)、水痘ワクチン(1回目)、ヒブワクチン(追加)、肺炎球菌ワクチン(追加)

年長さんのとき:MRワクチン(2回目)、3種混合ワクチン、不活化ポリオ

同時接種についてはコチラをご覧ください。

ただし、別の日におたふくかぜの予防接種をする場合は、注射生ワクチン(MR(麻疹風疹)ワクチン、水痘ワクチン)の接種から27日以上間隔を空ける必要があります(詳しくはコチラをご覧ください)。スケジュールに関してご不安な点は、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。

 

予防接種に関する注意点

日本小児科学会作成の『~日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報~ おたふくかぜワクチン」』において、接種を受けられない方、接種を受けるにあたって注意が必要な方は以下となります。

■予防接種を受けることができない人​

  • 明らかな発熱を認めた場合

  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者

  • ​ワクチンの成分によってアナフィラキシー(重いアレルギー反応)を起こしたことがある場合

  • 免疫機能に異常があったり、免疫機能を抑える治療を受けている場合(免疫抑制剤など)

  • ​上記以外で予防接種を行うことが不適当な場合

​​引用元:『~日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報~ おたふくかぜワクチン」

■予防接種にあたり注意が必要な人

  • 心臓・血管・腎臓・肝臓・血液に持病がある人、発育に障害がある人

  • これまでの予防接種で接種後2日以内に発熱や全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を認めた人

  • 過去にけいれんの既往がある人

  • 過去に免疫不全の診断がなされている人

  • 先天性免疫不全症の病気をもっている近親者がいる人

  • ​ワクチンの成分に対してアレルギー反応を起こすおそれのある人

​​引用元:『~日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報~ おたふくかぜワクチン」

​お困りの場合は当院までお問い合わせください

「同時接種して大丈夫?」

「受診を控えていて接種が遅れてしまったが大丈夫?」

など、不安やご不明点などありましたらいつでも当院へお問い合わせください。そのほかの予防接種スケジュールに関するご相談も承っております。